数年前から去年まで、家の近所の格安ホテルやアパートメントが学生寮として借り上げられ、しょっちゅうアフリカ系の学生を見かけていました。
各建物の前には24時間守衛さんがいて、まるで我が家の治安も守られているようでラッキー!などと思っておりました。
地の利から想像するにモーリシャス大学の学生ではないし、一体この学生さんたちは、どこで何を学んでいるのかしら???いつか聞いてみよう!と思っているうちに、突然パッタリいなくなってしまいました。
不思議に思っていたのですが、昨年末にやっと謎が解けました!
北部のパンプルムースに2015年に設立された「アフリカン・リーダーシップ・ユニヴァーシティ」の学生さんたちだったのです。やっと去年キャンパス内のドミトリー棟が完成し、全員引っ越してしまったというわけです。
先日、キャンパスを訪れる機会に恵まれ、行ってまいりました。
正式名称は「African Leadership University」だそうですが、モーリシャスの法律?で、設立されてから数年以上たたないとUniversityを名乗れないので、現在便宜上「African Leadership College」の名称を使っている、と文科省の奨学金で日本から留学しているYくんに教えていただきました。
決して広くないキャンパスですが、全てが新しくきれいです。
サトウキビ畑の真ん中にぽつんと立っているので、ちょっとした陸の孤島…笑
でも、素晴らしい夕焼けが…
とあるイベントに参加させていただいたのですが、ちょっとお腹が空いたので、カンティーンを覗いてみることに…
購入のシステムが分からずにまごまごしていると、すぐに近くにいた生徒さんが教えてくれました。
カンティーンの照明が、とてもアカデミックでおしゃれです。
Yくん曰く、国際的な奨学金を得て在籍している学生さんも多いそうで、皆さんみるからにとても優秀そう…
しかも私は伺った際腰を痛めていて、ものすごーくスローモーションで動かない限り、歩いたり、座ったりすることができなかったのですが、見かねた生徒さんたちが手を差し伸べてくださったり、階段ではなくスロープの場所を教えてくれたり、とても親切にしてくれました。
今後アフリカの将来を担うだろう優秀な人材な上に、やさしいっ!
さて、陸の孤島なので、スーパーなどへ行くにも、バスを使わなくてはならず(しかも最寄りのバス停も遠い…)、なかなか大変なロケーションではあるようですが、勉強に集中するには最適な環境です。
大学の設立目的が、これからのアフリカを引っ張っていくリーダーの排出を目指しているわけで、学生のほとんどがアフリカ系なのですが、もちろん世界中のどの国の出身者でも、この大学で学ぶことができます。
因みにYくんは、現在の在学生の中で唯一の東洋人!しかも日本からの初めての留学生です。
1年間の短期留学なので、来月には帰国してしまうそうです。
アフリカ諸国よりも治安が抜群に良く、実際に未来のリーダー?たちと席を並べて学ぶことのできるこの大学。
もっと目を向けてくれる日本人学生さんが増えると良いな。