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パンプルムース植物園

<概要>

元々はフランス植民地時代の提督の館(シャトー・ドゥ・モン・プレジール)に付随する野菜畑であったが、東インド会社の交易が盛んになるにつれ、薬用植物等が研究のために植えられた。

1767年、植物学者でもあったピエール・ポワヴルが提督として着任した際に、スパイスの木が集められ、南半球としては、初の本格植物園として開園した。

正式名称は、オランダ統治時代に柑橘系の植物がたくさん植栽された地域であることからつけられたこの土地の地名「パンプルムース(フランス語でグレープ・フルーツの意)植物園」と当初名づけられていたが、1988年にモーリシャス独立時の初代首相の墓が設置され、彼の名をとって「サー・シーウーサガー・ラングーラム植物園」となった。しかし、今も一般には「パンプルムース・ガーデン(植物園)」の呼称が一般的である。

現在37ヘクタールの園内には、800種の植物が植栽され、パーム・ツリーに関しては世界中から80種もの種類が集められている。

写真の正面エントランスは、1862年にロンドンのクリスタル・パレスで開催された国際展覧会で1等賞?を受賞したといわれているヴィクトリアン・スタイルのゲート。




<余談>

この植物園の見所は、

*立派なメイン・ゲート

*アフリカ種のバオバブ

*スリランカ原産の巨大椰子・タリポット
(40年から60年に一度花を咲かせた後は枯れてしまう…まるで人間の人生のような…葉の直径だけでも3.5mになります。)

*アマゾン原産のオオオニバス (夏場は直径が2m近くになりますが、写真を撮ったのが冬なので、ちょっとしょぼいです…大きくなったら、写真、差し替えますね。)←差し替えました。

*代表的クレオール建築の館「シャトー・ドゥ・モン・プレジール」


等々ですが、その他、オランダ統治時代にジャワから連れてこられた鹿、セイシェルのアルダブラ環礁出身のゾウガメ、ワニの口先、象の足などがご覧になれます。


因みに「ワニ」「象」は本物ではなく植物です。行って確認してみましょう!!


そうそ、実はこの植物園、順路もなければ、説明書きもありません。唯一看板があるのはオオオニバスだけ。名刺大(!!)の標識(名前のみ)がついている植物もほんの少々…という非常にビジターに優しくない公園です。

事実、初めて家人に連れてこられた際、説明を何にもしてくれなかったので、植物園とはつゆ知らず、私は単なる公園だと思って散歩してしまったほど。

というわけで、迷子になる観光客が引きもきらず、以前はガイドを語った詐欺(後でとんでもない料金を請求)がはびこっていたのですが、10年位前から公設ガイドが配置されました。

ビジターひとりにつき50ルピーで、1時間くらいかけて案内してくれますので、入園料と思って、ガイドさんを雇った方が効率よくまわれます。(日本語を話すガイドさんはいませんが…)




<アクセス>
首都ポートルイスから車で約10分。モーターウエイから直ぐの場所です。基本的には年中無休で、開園時間は8時30分から17時30分までです。入園無料。


<2007年9月現在>


なんと10月から入場料100ルピーが徴収されることになりました。トホホ。
<2007年10月現在>